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村上春樹『一人称単数』短篇集その3「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」

1955年に亡くなったジャズのサックス奏者をモチーフにした架空の話

チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」とは、実在しないレコードのタイトル名。
主人公の「僕」は、大学生のときに架空のレコード批評を書いたことがある。
非常識極まりなく感じるが、主人公の「僕」にとってはジョークに過ぎなかったようだ。
この記事は、何の疑いも持たなかった編集長によって、大学の文芸誌に音楽評論として掲載された。
そのときの記事は、小説の冒頭に書かれている。
また、掲載直後のことは簡単に触れるだけにとどめている。

そして後半は後日談。
およそ15年後に訪れたニューヨーク市内の中古レコード店での出来事。
さらに後には、主人公の「僕」の夢にチャーリー・パーカーが登場する。
このブログでは、詳細には触れません。

チャーリー・パーカーは実在したジャズミュージシャンであり、アルトサックス奏者。
1955年に34歳の若さで亡くなった。
原因は麻薬とアルコール。
チャーリー・パーカーの死を悲しんだファンたちは、ニューヨークの壁にバードは生きていると落書きをしました。
バードとは、チャーリー・パーカーの別名。

村上春樹氏は音楽好きとして知られているが、この小説は好きな音楽のことを題材にしている。

チャーリー・パーカーはモダン・ジャズ(ビバップ)の父とも言われる人物。