文学の心得

言葉について考え、想像力を育み、人生をより豊かに

綾辻行人『十角館の殺人』熱烈なファンの多い本格ミステリ

復讐劇が始まることを告げるプロローグ。冒頭を読み始めただけで、作者の筆力を感じ、本作への期待感が高まる。彼、つまり殺人を犯す人物は誰なのか。読者が推理することになる。いわゆる叙述トリックを用いたミステリ。プロローグは、殺人を計画している彼…

綾辻行人『時計館の殺人』シリーズ第5作は想像を超える大仕掛け

悲しみの連鎖が憎しみの連鎖となり惨劇を生む 館シリーズ第5作『時計館の殺人』<新装改訂版>を読了した。1991年9月に講談社ノベルスから刊行された新書判および1995年6月刊行の講談社文庫版は一冊に収まっていた。が、2012年の全面改訂にあたり上下巻二分…