文学の心得

言葉について考え、想像力を育み、人生をより豊かに

2021-04-22から1日間の記事一覧

東野圭吾『祈りの幕が下りる時』複雑に絡み合ういくつもの謎は加賀恭一郎の母にも繋がっていた

本作の冒頭には、次のようなことが書かれている。仙台のスナックで働く、身寄りのない女性についてである。彼女は36歳の時に、夫と12歳の息子を残し、家を出た。10年ほどが過ぎた頃、彼女は一人の客と深い仲になった。その相手の男性は、仕事で遠方に行くこ…